ファイティング運動会・5
ドミノが呆れて、倒れたブソンの顔を覗き込む。
「あんたって、本当に猪突猛進型よね。」
「うるせぇ…」
「ホント、バカ」
ゼエゼエと息を吐きながら強がるブソンは、どこから見ても負け組男。
バショウの頑張りも空しく、チームの順位は三位に決定。
原因は玉入れと、この場の皆が知っている。メンバーの、ブソンとタツミへの風当たりが若干強くなったもよう。
優勝出来なかった罰ゲーム、ついに発動。敗因なだけに、どんなに言いわけをしても逃げられない。
喜々とした黒い笑顔のバショウが、女装の仇と言わんばかりの目で二人を見る。
どこから持ってきたのか、メイド服とピカチュウスーツ。
好きな方を着ろと言われれば、ピカチュウの方がまだマシと思う悲しい男心。
次の日。
一日中ピカチュウ姿で任務をこなすやたらにでかい男達が、本部に笑いと和みを振りまいていたらしい。
ロケット団の運動会とは、いろんな意味で、かくも非情な戦いなのであった。