例えばこんな日常・2

偽造IDカードを使って、学内の端末からハッキングを試みるバショウ。
警察や研究所、博物館、資料館…様々なデータを盗みます。
こんな時、彼の口元は凶悪に…しかし嬉しそうにほころびます。普段のバショウからは想像もつかない表情。
でも、こちらが本当のバショウなのです。


夜中の工場に忍び込み、とある重機の内部をこっそりと確認するブソン。
図面を入手した後、構造を完全に把握しようとしています。
ここで手に入れた情報は、ロケット団で使用する機器や車両の元となるのです。組織の機動力に直結する任務…組織がブソンに寄せる信頼の大きさが判ります。


大学の知人にお茶に誘われるバショウ。
しかし、これから兄と約束があるから…と言って断ります。
兄とは、もちろんブソンの事。ある任務の下調べのため、これから向こうに見える博物館へ行くのです。

「学生としての付き合いも、なかなか楽ではありませんねぇ」
「俺も、お前のそういう姿を見慣れるまで時間かかったもんなぁ」
「それは言わないで下さい……」


普段は地味でさえないバショウ。でも、時々ギクリとするほど鋭い表情をします。
目当ての情報に近づいた時。あるいは、自分に害をなすものの存在を認識した時。
いつもは穏やかで大人しい瞳に、銀鱗のような鋭い光が走るのです。
でも、それに気づく者は、まだ誰もいません。