例えばこんな日常・4
特別配達局からの配達員は、見習いのモンドでした。
今回の指令は、北の大地シンオウでの任務です。雪山では、足になるものが当然ジョウトとはまったく違います。
ジョウトでは滅多に見ない雪の地での仕事は、どんなものになるのでしょう。
防寒着を新調し必要な装備もすべて用意して、二人はシンオウへ。
ただ、普通の整備士と大学生を装っているため、それぞれにいろいろとやる事があります。
それだけが面倒で嫌なのですが、怪しまれないためには仕方ありません。
今回は、ブソンの単独行動で進める手はずになっています。
バショウとの合流地点の途中、雪山の中をかすめ入るため、迷わないよう注意しなければなりません。
「…お前…何作ってんの?」
「合流場所のここが判るように、目印を作ってます」
「一応聞くけど…それ、俺か?」
「はい」
バショウの厚意として有難く受け取っておこう…と思ったブソンでした。
ブソンの移動手段はスノーボードです。
雪にさほど親しんでいないとはいえ、運動神経は人一倍いい男。コツさえ判れば、ボードの操作なぞ朝飯前。
バショウのいる地点を目指し、彼は風を巻いて滑り下ります。