例えばこんな日常・5

シンオウに来ても、相変わらずケンカを始める二人。
…というより、一方的にバショウが怒っているようです。座っていたブソンの首に雪玉攻撃を仕掛けます。
でも、仕事はきっちり終わらせたようです。その辺はぬかりのないエリート・特務工作部。


さすがにやりすぎたと思ったか、バショウがお詫びにかき氷を作りました。
…いえ…それさえも嫌がらせのようです。バショウの怒りはなかなか治まらないよう。
でも、本気で争うなんて絶対出来ない二人。結局いつもどちらかが折れて、なんとなく元に戻るのです。


滅多に雪の降らない土地に住む二人は、アイスバーンが大の苦手。どんなに気をつけていても、ふと気を抜いた瞬間転んでしまいます。
でも、これは多分特務に限った事ではないでしょう。
もっとも、分かっていても誰かに無様な姿を見られたくはありません。早く帰りたいと、二人は本気で思っていました。


シンオウは神の土地。
山には雪が舞うのに、下界は初夏をも思わせる陽気の不思議な地方です。ふもとが近くなるにつれ、花も目にするようになりました。

「ここは面白い土地ですね。野生のハガネールがいるのも、なんだか分かる気がしますよ…」
「じゃ、ここにずっと残るか? ロケット団の支部でも作れよ」
「それは遠慮します。ブソンがどうぞ」
「俺は寒いのは苦手だ」

そうして、彼らは西へ帰っていきました。


大学生としての生活に戻ったバショウ。
次の任務までは、たぶん時間があるでしょう。その間、ブソンと二人でゆっくり休みたいと考えています。

とはいえ、買い物や家事や学校や仕事や…やらなければならない事は山のよう。
本部にいた頃は考えられなかった生活です。
でも、それがちょっと楽しいと思えるようになったバショウでした。